みらい予想図!vol.16 11月のみなとみらいシリーズ定期演奏会

掲載日:2017年09月25日

みなさん、こんにちは。夏も終わり、秋らしくなってきましたね。さて、今回の「みらい予想図!」はオーストリアとドイツの作曲家によるプログラムをお贈りする11月の定期演奏会です!今回のプログラムは、ヨハン・シュトラウス2世の「皇帝円舞曲」と、官能的な詩からインスピレーションを受けて書かれたシェーンベルクの「浄められた夜(浄夜)」、そしてメンデルスゾーンの「交響曲第3番『スコットランド』」をお贈りします。今回の「みらい予想図!」では、その「スコットランド」にスポットを当てていきたいと思います。
 
メンデルスゾーンは様々な編成の作品を残していますが、その曲想からは一貫して「歌」というものが感じられます。曲の冒頭に演奏される管楽器とヴィオラ、チェロ、コントラバスのメロディーは、彼がスコットランドのホリールードハウス宮殿を訪れた際に、その側の修道院跡で着想されたと言われています。どこか物悲しく、1,100年代に建てられた寺院の廃墟を表すような、あたかも現在から数百年の過去を回想する走馬灯の様なものを、その旋律から感じることができます。続く第2楽章の、クラリネットから始まる有名な管楽器の民族音楽の様な旋律は、まさに聴きどころです。そして第3楽章は、まさにメンデルスゾーンの「歌」を感じられる楽章ではないでしょうか。メロディーだけでなく、そのハーモニーの進行の美しさは特筆すべきものがあります。彼には無言歌集というピアノ作品集がありますが、それと同等の、「言葉」のついていない「歌曲」、と言ってもいいほどの声楽的な美しいメロディーは聴き逃せません。
 
最後に、第4楽章に突如として現れる雄大なコーダは、雲が晴れた空の様な、未来への希望の様な響きを思わせます。この曲が完成したとされるベルリンや、メンデルスゾーンが活躍したライプツィヒは、天候がコロコロと本当によく変わる場所です。同様に、彼が訪れたスコットランドも1日の間で様々な表情を見せると言われています。目まぐるしく変わる空模様の中に、突如広がる青空の様なこのコーダは、みなさんの目の前にどのような景色を映し出すでしょうか。
指揮者は、ライプツィヒ出身のマックス・ポンマー氏。札幌交響楽団の首席指揮者として数々の名演を繰り広げている彼が、メンデルスゾーンの作品をどのように指揮するのか。これは聴き逃せませんね!